プロスノーボーダーになるために

前回の続き。

どうも中村です。

 

プロスノーボーダーへの道


プロスノーボーダーになると決めたのは高校生の頃。

 

兄貴が全日本ウィンタースポーツ専門学校に行ってSALOMONがスポンサーになったのを見てたので僕も行くと決めていた。

 

全日本ウィンタースポーツ専門学校

 

全日本ウィンタースポーツ専門学校について説明しよう。

全日本(Japan)ウィンター(Winter)スポーツ(Sports)専門学校(College )でJWSCさらに訳してJW(ジェーダブ)と呼ばれている。

JWはその名の通りウィンタースポーツの専門学校。

スキー専攻科とスノーボード専攻科のみ。

3年制と2年制があって(今は2年制のみ)僕は3年制だった。

 

スノーボードのプロになりたい!が、どうしたらなれるのか分からない。

と思った少年少女が入学してくる(ほとんど男)

スノーボードの学校??イエイ。って奴も当然いる。

 

授業はもちろんスノーボード。

朝バスが学校前に来てスキー場へむかい、スキー場で出席をとる。

バスに乗り遅れたら欠席。車をもっていたとしてもスキー場へは行ってはいけない。

 

出席をとった後はハーフパイプ専攻科とスロープスタイル専攻科で別れてコーチによるレッスン。

専攻科によって行くスキー場が違ったりもする。

ちなみに僕はハーフパイプ専攻科。

僕は、その中の強化チームに選ばれた。

1年から3年の中で選ばれた生徒は強化チームとして別トレーニングがあったり合宿に行ったりする。

夏の授業は主にトレーニング。

座学やパソコン、英会話、などもあった。

 

校舎は新潟県の妙高の田んぼに囲まれた所に鎮座し、周りを学生寮とアパートが取り囲み、そこに大半の生徒が住んでいる。

 

授業が終わると、トレーニングする奴、スケートボードをする奴、ゲームする奴、パチンコに行く奴、BBQする奴、いろいろ。

 

とにかく毎日どこかで飲み会が繰り広げられていた気がする。

僕もその中によくいた。JWでお酒の洗礼を受けたもんだ。

 

スノーボードの学校だ。やっぱりヤンチャな奴が多くて、よく警察もきた。

夜中まで騒いでいるからだ。

 

 

近所に民家は無い。

警察を呼んだのは、JWの横にある国際アウトドア専門学校の生徒だ。

 

またまたけったいな学校があるもんだ。

 

そちらの生徒さんたちは到って真面目そうな地味な方が見受けられたので、

 

スノーボーダーのヤンチャ君たちに文句はなかなか言えないだろう。

警察を呼ぶしかなかった。

 

今現在もJWは存在しているが生徒の数がだいぶ減っている。

 

僕たちの頃はスノーボード専攻科で30人ぐらいいた。

さらにスキーも合わせると50人ぐらい。

 

とにかく変な奴が多かった。

でも毎日が楽しくてしょうがなかった。

 

スノーボードの学校なんて行く意味あるのか正直よく分からないが、

行って良かったと思っている。JWの友達とはいまだによく遊んでいるし、

今のスノーボードがあるのはJWのおかげだと思ってる。

 

まぁ何より学費を出していかせてくれた親に感謝だな。

あんなけったいな学校普通はいかせてくれないよ。笑

 

ライダーになる

在学中、大会に出ていたが兄も同じ大会に出ていた。

 

兄はムラサキスポーツ松本店の所属でライダー契約していた。

そこで兄(ナオ)が弟だと店長さんに紹介してくれた。

 

その大会で滑りを見ていてくれた店長さんがうちのライダーになればと声をかけてくれた。

正直、嬉しかったけど大会では良い成績ではなかったしこんな実力で良いんかなと思っていた記憶がある。

 

さすがムラサキスポーツの店長さん。各メーカーとの繋がりが強く、メーカーに僕を紹介してくれた。

そしてついに

ALLIAN snowboard(アライアン)ボード

FLUX Bindings(フラックス)ビンディング

32(サーティーツー)ブーツ

Mission 6(ミッションシックス)ウエア

 

とサポートしてもらえる事になった。

 

サポートがついたものの「プロ資格」というものはなかなか取得できないでいた。

 

プロ資格とはJABAというスノーボード協会が定める大会で一定の成績をおさめると、プロ資格がもらえて「プロスノーボーダー」と名乗ることができる。

 

そこからは毎年7〜8万円を協会に支払い、プロ資格の更新をする。し続ければずっとプロというわけだ。

 

結果からいうと僕はプロ資格をとるに至らなかった。

大会で勝てなかった。

でも現在自分のことをプロスノーボーダーと言っている。

あれ?じゃあただの自称プロスノーボーダーじゃないか。

 

勝手な定義だが、メーカーや企業から契約金、つまりお金をもらっていれば「プロ」という事にしている。

プロ資格をとったライダーもプロ契約の更新(7〜8万円)をしているライダーは僕の周りにはいない。

スノボ協会の「プロ資格」では飯は食えない。むしろお金がかかるのだ。

(プロ資格をとった事でスポンサーがつく人もいる)

 

メーカー側もライダーにプロ資格を取れとは絶対に言わないし取ったとて何か優遇される話も聞いたことがない。(15年前はそうだったかも)

 

うん。これはプロ資格を取れなかった奴がいうとものすごくダサい。

今僕はすごくダサい。

 

よって僕は今、「プロスノーボーダー」かどうかは分からない。

 

続く。

 

中村貴之
1986年5月25日生まれ長野県佐久市出身。ムラサキスポーツプロ契約のスノーボーダーとして活動中。28才でアパレルブランド「BREWclothes(ブリュークローズ)」を立ち上げる。フジテレビの恋愛バラエティ番組「テラスハウス軽井沢編」に出演。

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